2023年入職 Hさん

所属部署 地域福祉課 地域福祉係 主事
職種 ボランティアセンター運営事業、福祉教育推進事業、
CSW活動(コミュニティーソーシャルワーク)、情報発信推進事業
入職年月 2023年4月
卒業学校 新潟青陵大学
出身地 柏崎市

入職のきっかけ

大学のゼミの教授から2つの就職先を提案され、1つは柏崎の社協、もう1つは長岡の福祉施設でした。

以前、柏崎市社協の採用試験を受けましたが、その際は不採用となってしまい、長岡の福祉施設に就職し、5年間勤務しました。当時は相談員として、相談業務や介護職を担当していました。

子どもが生まれたことをきっかけに、柏崎と長岡間の通勤距離が辛くなり、柏崎での就職を探し始めたところ、柏崎市社協で募集が出ていたため再び応募し、採用していただきました。
実家が柏崎にあり、子どもが小さいため、急な迎えが必要な際にも対応しやすく、転職して良かったと感じています。

現在の仕事内容

ボランティアセンター運営事業

ボランティアセンターでは、ボランティア活動に関する様々な相談を受け付け、「ボランティアをしたい」個人や団体と、「ボランティアをしてほしい」個人や団体をつなぐ役割を担っています。

具体的には、ボランティアの調整やボランティアに関する講座を実施し、学生が長期休みに入る夏の期間を「ボランティア月間」として、「サマーチャレンジボランティア」という企画を毎年実施し、主に学生向けに夏休み期間中のボランティア活動のきっかけづくりをサポートしています。

学生向けのボランティア活動では、福祉施設や高齢者施設で職員の手伝いでご利用者と交流してもらったりしました。

高齢者入所施設でのボランティアでは車椅子の清掃をしたり、子ども向けのボランティアでは保育園で子どもと遊んだり、障がい者施設のボランティアでは、学校の課題の補助をすることもあります。

コロナ禍では、人と人とが接する形の直接的なボランティア活動が難しい状況であったため、間接的なボランティア活動として「寄付ボランティア」という形を設け、ボランティアの方々から施設の壁面を彩る季節の飾りや雑巾などを作っていただき、寄付する活動を行っていました。

「寄付ボランティア」という形であれば、ボランティア活動がしたいという新たなニーズも見え、コロナウイルスが5類相当になった今も「寄付ボランティア」の形は継続しています。

福祉教育推進事業

小中高生や大人を対象に、福祉に関する出前授業を実施しています。出前事業では、「ふ・く・し」はみんなの「だんのらしのあわせ」であり、特別なものではなく、とても身近なものだと伝えることを大事にしています。

学校から福祉教育の依頼があった際には、担任の先生と「子どもたちに何を伝えたいか、何を学んでほしいのか」など、打合せを重ね、先生の思いを酌み取り、福祉教育を行っています。

福祉教育の内容は、福祉について理解を深める講話型のプログラムと、高齢者疑似体験・アイマスク体験などの体験型のプログラムがあります。
さらに、視覚障がいのある方や地域で暮らす高齢者などとの交流を通じて、授業で学んだことを実践する場を提供しています。

情報発信事業

当協議会で行っている事業に関する情報をSNSに投稿し、広報活動を行っています。

以前から取り組んでいたFacebookでの広報活動やホームページに加え、本年度からボランティアセンター公式LINEの運用を開始しました。
LINE公式アカウントを導入した背景には、学生向けのボランティアの際に、学生がメールをあまり確認しないため調整が難しかったという課題がありました。
LINEを使うことで、スムーズに連絡ができると考え、導入を決めました。

CSW活動事業

CSW活動は、地域課題の解決へ向けた支援や仕組みづくり、支援活動を行うソーシャルワーカーの役割を担っています。

地域で行われているふれあいサロンの会場や、コミュニティセンターが実施する地域交流の事業等へ足を運び、地域の様子や住民のニーズ、地域の課題等を把握しています。

CSW活動で得た情報は関係機関と共有し、地域のリソースを活用して支援プログラムを実施したり、地域のつながりづくりを支える活動を実施しています。

仕事の面白さ

学校によっては、4月から福祉教育の依頼が入ります。プログラムは4月から始まるメニューがあり、学校の要望に応じて好きな内容だけを行ったり、全てのメニューを実施することもできるのですが、4月から子どもたちと関わり始め、5月から夏休みを挟んで秋まで継続的に小学校3・4年生を対象に授業をした際には、子どもたちの成長が実感できて、やってきてよかったなと思いました。

ボランティアセンターに関しては、今回のケースに限るかもしれませんが、社会とのつながりが途切れ、ボランティア活動にチャレンジするきっかけがなかなかつかめずにいた方が、好きなイベントに参加したいと自ら参加してくれました。

参加後、その方が「人の目を見て話せた」「地域につながれた」と感じている様子を見て、「やっていて良かった」と心から思いました。
一旦、社会とのつながりが途絶えてしまうと、社会とつながることに勇気が必要だと思うので、その方が一歩踏み出したことは、とても素晴らしいと感じています。

自身の成長を感じたこと

新しい人と関わる機会が増えたことで、人前で話す度胸がつき、緊張しなくなったと思います。

もともと人見知りだったのですが、今では自分から話しかけることができるようになり、人と話すことが嫌ではなくなりました。

これまでの仕事で大変だったこと

無理をしないことが大切だと感じています。
分からないことを一人で抱え込まず、周りの協力を得ながら進めていく必要があります。

入職して最初に担当した「ふれあい総合相談所事業」で、コロナが5類相当に分類される前に、入院中の方から相談したいという話がありました。
しかし、感染予防のため入院病棟には訪問できず、その方は言葉も出にくい状態だったため、コミュニケーションに非常に苦労しました。

最終的にはEメールでやり取りをし、病院の相談員と連携しながら進めましたが、メールの文字だけでは感情が伝わりづらく、その点では特に苦労しました。

これまで現場職で介護などの仕事をしていたため、覚えることが多く大変でした。
研修を受けたり、他の人に質問したりするようにしていますが、配属された係に同級生がいるので、気軽に相談できて心強いです。

今後の目標

社会福祉士の資格を取得したいと考えています。
また、ケアマネジャーの受験資格もあるため、こちらの資格取得にも努めたいと思います。

柏崎市社会福祉協議会の良いところ

休みが取りやすいところは良いと思います。
今の部署は、シフト制ではなく土日休みで、仕事の進捗を自分で管理すればスケジュールは調整可能です。

有給休暇も取りやすく、リフレッシュ休暇(3日)もあり、連休と組み合わせて最大10連休を取得させてもらったこともあります。

1日の仕事の流れ

8:25 出勤
8:30 朝礼
8:35-8:45 メールチェック・予定確認など
9:00-11:30 サロン訪問
11:30-12:00 報告書作成 訪問の様子をもとに報告書を作成します。
12:00-13:00 昼休憩 弁当を席で食べて、建屋の2階で自由に過ごします。

毎週金曜は同僚(同じ係の同級生と後輩)と一緒にラーメンを食べに行きます。

13:00-16:00 福祉教育 依頼によりますが、授業の準備をして現地に訪問し、1コマ45分、体験系だと2コマで90分の授業を行ってきます。

授業後には担任の先生との打合せなどを行います。

16:00-17:25 事務作業・フィードバック 業務の報告書を作成したり、業務での改善点があればパワーポイントの資料の手直しや言い回しの修正などのフィードバックを行います。

翌日業務の準備などを行います。

17:25-17:30 終礼
17:30 帰宅 何もなければ自分はすぐ退社し、子どもの迎えや家事をします。

現在、市民大運動会(5年に1回)の委員になっているため、委員会が開催されるときなどは遅くなります。

急ぎの仕事がなければ、すぐに帰ることも大切だと思っています。

 

休日の過ごし方

子どもと遊んだり、バイク仲間とツーリングに出かけたりしています。
長岡に出かけることが多く、ツーリングでは県内全域を走ることもあります。

予定を詰め込んで無駄なく動くことを心がけていますが、たまには何も予定を入れずに無駄な一日を過ごすこともあります。