≪おもちゃインストラクター養成講座 所感≫

     昨年度は、受講者の半数近くが市外の受講者であった。この講座は、日本海側での開催が少ないということで、せっかくの講座に市外から参加していただけるのは嬉しいことであるが、やはり受講後の活動にもぜひ参加してもらいたいと思うと、市内の参加者を増やしたいと考えていた。以前の受講者に声かけをお願いしたり、子ども課からPRしてもらったこともあり、市内の参加者が増えたことは嬉しかった。

     また、子どもに関する活動にかかわる方だけでなく、高齢者や障害者の活動にかかわる方にも参加してもらいたいと思っていたため、サロンボランティア、学生、民生委員、孫育て中の方等に参加してもらえたのもよかった。

     講義だけでなく、身近な材料からおもちゃをつくり、実際に楽しんでもらうという内容であるため、「楽しい!」という気持ちが心に強く残り、次の活動につながりやすいというのも、大切なポイントであると感じた。

     1日目の講座終了後には、以前の受講者やおもちゃドクターも交えて、講師を囲んでの交流会を実施した。おもちゃの活動にかかわる方が、交流をもって情報交換を行いながら、何か新しい活動への希望や声が生まれてくるのはとても嬉しいと感じた。

     講義や交流会では、子どもを取りまく様々な社会変化のことなど、様々な課題に触れられていた。地域の宝である子どもたちが、複雑に絡み合った要因から危険な状況にされされている。子どもに関する事業は、行政にまかせている部分が多いが、おもちゃを媒体として生まれてきた活動の芽を大切に育てていくことで、社会福祉協議会ならではの子どもに関わる新しい事業展開の可能性もあると思われる。

     おもちゃインストラクターのほかに、おもちゃコンサルタントというさらに内容を深めた資格があるが、柏崎にもそろそろコンサルタントが誕生するといいなぁと思っていたところ、今回の受講者からぜひ受けたいという方が数人いた。資格取得には半年から1年かかるが、取得後は柏崎のおもちゃに関する活動の中心的存在になってもらいたいと考えている。また、今回受講された方には、おもちゃフェスティバルの手作りおもちゃコーナーの企画、運営にも協力してもらいながら、今後もつながりをもっていきたいと思う。

     この講座をきっかけとしたさらに新しい活動展開についても、いろいろな可能性を探っていきたい。